【雲丹三昧!北海道旅行記③】雲丹食べ比べ 利尻産ウニ VS 積丹産ウニ

毎年6月になると北海道の積丹へ、ウニを食べに行きます。

私たちの食べ歩き歴は10年を超えましたが、
積丹のウニを超えるウニにはまだ出会っていないし、
もう、このウニを超えるウニはないんじゃないかと思い始めています。

しかーし!

今年は、利尻でもウニを食べてみたんです。

ウニの主食は昆布です。

有名な利尻昆布を食べて育つ、利尻のウニ。
細目(ほそめ)昆布を食べて育つ、積丹のウニ。

どちらがよりおいしいのか、比べてみることにしました。

個人的見解満載なので、
生暖かい目で見守っていただければ幸いです。

そして関係各所にケンカを売るつもりはまったくありません。

100%私の個人的見解。

ということでご承知おきください。

利尻産と積丹産。
現時点であなたの予想は、
どちらがおいしそうですか?

利尻昆布は、出汁を取るときに使える、味も香りも濃い昆布。
細目昆布は、とろろ昆布などに使える、味が比較的あっさりしている昆布です。

利尻島も積丹も、雲丹漁師さん直営の宿に宿泊しています。 
自分で獲ったものをお客に出すスタイルは同じです。

目次

<先攻> 利尻産ウニ ホテル雲丹御殿

利尻島にある「ホテル雲丹御殿」です。
営業は4~10月までという、徹底っぷり。

宿泊記はすでに記事にしていますので、
今回は食事だけにフォーカスしますね。

生ウニです。

色の濃いウニは赤ウニと呼ばれるバフンウニ
色の薄いウニは白ウニと呼ばれるムラサキウニ

当然ですが、型崩れ防止のみょうばんなどは何も使わず、
生の状態です。

捌きたてのバフンウニもいただきます。

まだ元気に動いているバフンウニを、
目の前で捌いてくれました。

注意!音が出ます

捌いてもらった後。
黒いところは内臓で苦みがあるそう。
おいしそうな黄色いところをいただきます。

ウニの感想は、最後に書きますね。

他メニューの紹介

お料理はこのように
先付から甘味までコース仕立てになっています。

もちろんメインは雲丹ですが、
帆立やアワビなどもあり、魚介づくしです。

食事処です。
海が目の前のカウンター席なんて、最高じゃないですか?

食前酒:山葡萄の果実酒
先付:帆立の塩辛、雲丹の炙り焼き、岩海苔と昆布の佃煮

冷鉢:あわびの水煮 
これ、すごく柔らかかったです。

お造り:ボタン海老、サーモン、利尻産タコ。
ここまで来て、お刺身がおいしくないわけがない。(キリッ)

タコなんて、噛んでも噛んでも甘みがなくならず、
いつまででも噛んでいられました。

サーモンだって、ボタン海老だて言わずもがな。

煮物:ニシンの煮付け

ニシンは臭みが苦手なのですが、
これは全然臭くない。
ふわっふわ。

焼き物:帆立の雲丹蟹味噌ソース添え

とても大きな帆立でした。
隣に500円玉でも置いて写真撮ればよかったわ。

スープに旨味が凝縮されているので、
最後まで飲み干します。

蒸し物:雲丹の茶碗蒸し
ウニの感想は最後ですよー。

揚げ物:天婦羅3種 真イカ、海老、利尻昆布
昆布の天婦羅は初めて食べました。

お吸物:雲丹三平汁
だからウニは最後ですってば。

ご飯:雲丹丼

こちらも、バフンウニとムラサキウニがたっぷり!
生ウニがないときは、雲丹釜飯になるそうです。

甘味:自家製プリン、昆布塩

利尻はやはり昆布がうまい!
プリンの甘味に、お塩と昆布。
洋と和がうまい具合に調和しています。

朝食も一気にご紹介

食事の感想は後程するとして、
ホテル雲丹御殿は初めて宿泊したので、
この勢いのまま、朝食もご紹介します。

ワカメのしゃぶしゃぶなんてものもありました。

朝食はハーフビュッフェです。

サラダの他に、パン、ご飯、帆立カレーもあり、

女将さん特製の、シフォンケーキもありました。

利尻産ウニの感想

これが初めての生ウニだったのなら、おいしかったのかもしれません。
ミョウバンまみれになった東京のウニに比べたら、断然おいしいし。

しかし、想像していたおいしさではない。
おいしいのですが、何かが違う。

捌きたてのウニも楽しみにしていた一品だったのですが、
やっぱり違う。

なんだろう?
何が違うんだろう?

自分の味覚がおかしいのかも。

バフンウニムラサキウニの両方を食べましたが、
私たちはムラサキウニの方がおいしかったんです。

でもバフンウニの方が値段が3倍くらい高いそうですよ。
味も濃厚らしいし、
世間一般では、バフンウニの方がおいしいそうです。

やっぱり自分の味覚がおかしいのか。

むむむ。

<後攻> 積丹産ウニ 麟晃荘

麟晃荘は今年で5年目になりますので、
宿情報などの詳細は過去記事をご覧ください。
お料理の内容も、ほとんど変わっていません。

宿泊料金は1泊2食2名で37,400円。

ホテル雲丹御殿は48,400円でしたので、
差額は1万円ほどです。

麟晃荘もウニにだけフォーカスしますね。

麟晃荘はムラサキウニだけです。
匂いはミョウバン臭など、もちろんしません。

結果発表! そして旨い理由。

積丹産ウニの方がおいしいです。

利尻産のウニを食べたときは、
体調不良で味覚がおかしくなっているのかと思ってしまったほど、
ウニの風味が感じられなかったのですが、
積丹産ウニは、濃厚でクリーミー。

最初の一口で「良かった~おいしい~」
って安心してしまった。

5年間通い続けた親しみある味なのかもしれないし、
利尻産ウニは、たまたま不漁の日に当たってしまって、
味が落ちていたのかもしれないけど、
断トツで積丹産ウニの方が好み!

なにがそんなに違うのか、素人にはさっぱり分かりませんが、
麟晃荘のHPには「旨い理由」として、以下のことが書いてありました。

ウニの多くは栄養価豊かな海藻を食して育ちます。
積丹半島のウニの好物は粘りの強い細目昆布。
雑味が少なく優しい美味な細目昆布の特徴がウニの味に出ます。
上質なことで有名な利尻昆布は磯の香りが強い為、
乾燥させ1年間寝かされることが多いそうです。
つまり、利尻昆布は素晴らしいが故に、
生の状態ではある意味で昆布の性質が強すぎるかもしれません。
その利尻昆布を食して育つウニには、
どうしても利尻昆布の持ち味がストレートに出がちです。
それに対して積丹のウニは純な味が魅力です。
ウニ本来のクリーミーな甘みが際立ちます。

麟晃荘HP https://rinkousou.net/reason.html

どちらもおいしいのでしょうけど、
積丹産ウニを食べ慣れていると、
利尻産ウニだと昆布の風味が濃いのかもしれません。


逆に利尻産ウニを食べ慣れている人は、
積丹産ウニは風味が薄いのかもしれません。


最終的には好みの問題っていうことでしょうか。

そうなると。

他の昆布で育ったウニはどんな味?
って興味がでてきませんか?

今回は利尻産ウニVS積丹産ウニでしたのが、
羅臼昆布もいいし、南の日高昆布もいい。

どの昆布を食べたウニが一番おいしいと感じるのか、
食べ比べをする大人旅行をしてみたい気もしますが、
本当にやったら「王族の遊びかよっ」って言われそうなのでしません。

でもウニと聞いただけで「わーいウニだー」と喜ぶのではなく、
どこの昆布を食べて育ったウニなのか、

そういうことを考えながら食べると、
ちょっと大人度が上がるかもしれません。

そんなことを思いながら、
「大羽(おおば)」も満喫してきました。

これは漁獲高が少ないうえに、おいしいので
市場にはほとんど出回らず、地元で消費されてしまう魚です。

今年は例年になく身がふわっふわで、
塩加減もちょうどよく、最高に美味でしたよ。

これねー、本当においしいんです!
私はウニの次に大羽が大好きです!

というわけで、
利尻産ウニと積丹産ウニの食べ比べでした。


現場からは以上です!

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