【日比谷】鮨なんば 超予約困難店の技は伊達じゃなかった! 

東京ミッドタウン日比谷3階にあるお寿司屋さん。

何度か前を通ったことがありますが、
シンプルな木戸にシンプルな看板。

このお店が超有名店だということを知るのに、
そう時間はかからなかったのですが、
とにかく予約が取れない超予約困難店

それ以外にも…

  • 食べログ 寿司部門全国5位
  • シャリとネタの温度を1℃単位で変えるのが特徴
  • メニューは昼も夜もおまかせ35,000円のみ
  • 情熱大陸にも出演したことがある
  • ミシュランは獲得していないが、極端な予約困難店のため除外されているとの噂もあり

などなど…

予約がとれた!

評判がどんなに良くても、東京の高いお寿司には閉口しているワタクシ。
行くことは決してないだろうと思ってたのですが、

鮨なんばの予約が取れた!

ド平日の真昼間に、夫から嬉しそうなLINEが。

なんでも、予約サイトOMAKASEを何気なしにリロードしていたら、
偶然にも空きが出て予約がとれたんだそうです。

仕事しろ。
何気なしにリロードするな。

と言ったかどうかは別として、35,000円かける2で7万円。

評判がどんなに良くても、東京の高いお寿司には閉口しているワタクシですが(2回目)
今回、初めて、ついに、納得のいくお店に出会うことができました!

これは35,000円です。
素晴らしい職人技でした。

さぁ、とくとご覧あれ。


12時一斉スタート

カウンターは全8席。
当然満席です。

早く到着したグループから入店し、右から順番に着席。

私たちは2グループ目だったのですが、
大将の立ち位置の目の前。
ラッキー!

「お飲み物は?」
「苦手なものは?」

などなど事務作業を終えたのち、おもむろに開始です。

まずはつまみからです。
左は煮蛸ですが、なぜ煮た蛸がこんなに柔らかいのか、わからないくらい柔らかくて甘い。
これは相当手を掛けないと、この柔らかさにはならないことが伝わってきます。

右は網走のキンキ
網走産のキンキといえば高級魚ですね。
「煮汁もお召し上がりください」って、もちろんいただきますとも!

富山滑川のホタルイカ
苦みがあるんですが、同じくらい甘味があってプリプリしている。

ふぐの白子は、焼いた皮を乗せてあり、香ばしさもプラス。

雑味のある部分をそぎ落とし、本当に滑らかな部位だけの、あん肝
目の前で大将が処理していたのですが、食べる部分よりも切り落とした部分の方が多かったかも。

イワシの海苔巻きは、ピッカピカに光っていました。
鮮度が抜群に良いんだろうな。

つまみの最後は、皮をパリパリに焼いた穴子
身もおいしいのですが、尻尾のパリパリ食感もうまい!

これは尻尾が当たりなんじゃないかと一人ガッツポーズ。

ここからは握りです。

大将が「名刺代わり」とおっしゃっていたイカ(36℃/17℃)は、今まで食べたことのない食感。
口の中でイカが溶けていくんです。
なんだこれ。

あ、ネタの横に書いてあるのは、左がシャリの温度、右がネタの温度です。
食べるときに、温度も気にしながら食べると楽しいです。

右は細魚(さより)(38℃/20℃)
シャリは好みにピッタリな小さ目サイズ。
かと思いきや、ネタに合わせて大きさも変化していました。

シャリがネタに負けてはいけないし、勝ってもいけない。
その塩梅が難しいんですって仰っていました。

いやいや。
十分おいしいですよ。
たった2貫で、おばちゃんノックアウトです。

小柱(38℃/18℃)
海苔は、裏から若い衆がタイミングに合わせて2枚ずつ持ってくるんですが、
これもこだわりなのか、大将が気に入らないと「交換して」って容赦なく返されていました。

鰹(36℃/20℃)
皮目から、この程度火入れをするのが、鮨なんば流なんだそうです。

私、鳥貝(36℃/25℃)が好きなんですけど、これは過去一番おいしい鳥貝でした。
「煮すぎると硬くなるので、その直前で火を止めてます」って、料理うますぎでしょ。
柔らかいし、貝の旨味がたっぷり入っているし、うんもう!

春子(38℃/20℃)(かすご)は塩味でさっぱりいただきます。

平政(37℃/23℃)
シレっと高級魚が出てくるなぁと思いきや、そうでした。
一人35,000円コースでした。

白魚(38℃/38℃)
北陸でいただく白魚よりも大きく、苦みも甘みも強い。
こんな白魚は初めていただきました。
温度はシャリもネタも38℃と高め。
少し火が入っている白魚なのです。

牡丹海老(38℃/18℃)
この日の一番は鳥貝!と思っていたところに、この牡丹海老ですよ。
とても大きかったのですが、サイズをお伝えできていますでしょうか。
できていませんね。

ねっとりした甘い身だけでもおいしいのに、シャリとの間には海老の味噌が挟まっているのです。
この味噌がまたおいしいこと!

鯖(37℃/21℃)で、ちょっと興奮を抑えます。

金目鯛(38℃/21℃)には、皮をパリパリに焼いたものがアクセントとして乗せられています。
赤身(38℃/21℃)は少し漬けにしてあるとのこと。

小鰭(37℃/18℃)は、シャリをギュッと握ってらっしゃいました。
ふわっと握っている時もあったので、ネタによって力加減しているのでしょうね。
こだわりの強さをヒシヒシと受け止めながら食べます。とてもうまい。

トロ(40℃/25℃)
ネタの温度が温かいのは、ちょうどこれくらいで筋が溶けていくからだそうです。
おかげで筋を感じることなく、口の中で全部溶けていきました。
これが本当のトロなんだと感動。

雲丹(36℃/20℃)
高級寿司屋さんで引っ張りだこだという「大千のうに」
青森県大間産のムラサキウニは「4大ウニ」とも呼ばれているそう。

たしかにおいしいけど、ウニは当ブログでも何度も紹介してきた、ウニ漁師直営宿「麟晃荘」にはかなわない。
加工品は、どうしてもミョウバンの匂いがするのよね。

蛤(38℃/20℃)
このサイズの蛤は、相当値が張るんだろうな。

穴子(38℃/38℃)
再びの穴子です。
先ほどの穴子とは違ってネタもシャリもふんわり。


締めの玉をいただきながら、この素晴らしい時間が終わってしまうことを残念に思いながらも、
なんとおいしいお寿司を食べることができたのかと、その余韻の方が大きかった。

感想

温度にまでこだわるなんて、細かすぎるんじゃないの?
またまたー。

なんて斜に構えていきましたが、
今まで意識しながら食べたことがなかったので、その調和が不思議なくらい心地よく、
これはなぜ温かくしたんだろう?
などなど考えながら食べるのも、とても楽しい時間となりました。

ネタは言わずもがなで、とてもおいしい!
飲み込むのが惜しいとさえ思ってしまうほど。

35,000円は高いけど、恐ろしいほどの手間暇を考えれば
当然の金額です。

予約方法

予約はOMAKASEで取れますが、なかなか空きはでません。

常連さんは帰宅時に次回の予約を取って帰ることができるようで、
この時も、半分くらいの方が予約をしてらっしゃいましたが、
私たちはそのまま帰ってきました。

だって二人でナナマンエンですよ。
おいしいけど、数年後とかならいいけど、年に何回も通えないわー。

なので、再び食べたくなったら、私たちもOMAKASEからチャレンジします!

OMAKASEサイトはこちらです。

食べログサイトはこちらです。

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