新千歳空港国際線旅客ターミナル直結のホテルに宿泊してきました。
心と体を癒すプレミアムホテルとして2020年2月オープン。
館内には多彩な美術品、工芸品が展示されており、
落ち着きと気品に包まれた上質な日本を体感することができるホテルです。
ロビーは、とんでもなく広い空間になっていますが、
何といっても目を引くのが、この絵です。
さっそく上質な日本です。
この11枚の絵は、
蠣崎波響(かきざきはきょう 1764~1826年)によって描かれた
夷酋列像(いしゅうれつぞう)
ホテルの方の説明がとても興味深いものでしたよ。
お話によると、
この絵が描かれたのは江戸時代。
当時は和人とアイヌ人のいざこざが絶えず、
幕府(松前藩)が当時の酋長に、沈静化の協力を仰いだそうです。
そして尽力した酋長12名を称え、
絵の才能に優れていた家老の蠣崎波響が肖像画を描いたのが、
この夷酋列像。
しかし、ここには11枚の肖像画しかありません。
そしてこれらは高精細な複写(レプリカ)です。
本物12枚のうち、1枚は個人が所有していて、
残りの11枚は、フランスにあるそうです。
しかしレプリカと侮るなかれ。
毛並みや色合いが、本物に限りなく近く表現されていているそうです。
アイヌの文様や、ドラゴンが描かれていたり、
原色を使うことが、当時の中国や現ロシアとの交易に影響を受けているのか、
そのような時代に思いを馳せながらお話を聞けたのは、有意義な時間でした。
チェックイン
歴史好きなので、うっとりしながら話を聞いてしまいましたが、
いかんいかん。
ちゃんとチェックインしなければ。
基本情報
予約&宿泊料金
予約
いつも通り一休.comからとりました。
ダイヤモンド会員特典はこちら
・チェックイン14時
・チェックアウト15時
・アメニティセット プレゼント
お部屋のカテゴリーは6種類
・スーペリアルーム 43㎡
・ジュニアスイートルーム 63㎡
・ポルトムスイートルーム 8階 63㎡
・禅スイートルーム ツイン130㎡
・琳派スイートルーム 130㎡
・数寄屋スイート 250㎡
上から下に向かって料金は高くなっていきます。
プラン&宿泊料金
ポルトムインターナショナルは、プレミアムホテルなので、
一番安価なお部屋でも3万円代~という高額設定ですが、
今回は一休で良いプランを見つけたんです!
その名も
【ゴールド会員様以上限定】ポイント最大20倍!ジュニアスイートルームへ無料アップグレード / 朝食付
一番下のスーペリアルームの予約で、
ジュニアスイートに泊まれちゃう!(さらに朝食付き)というプランです。
(一休ゴールド会員限定ですが…)
宿泊料金は、総額:34,547円(税・サ込)
そもそもが高いので、
お得なのかなんなのか分からないですね。
念のために、料金の一例を書いておきます。
スーペリアルーム/素泊まり 34,000円~
スーペリアルーム/朝食付 41,000円~
ジュニアスイートルーム/素泊まり 61,200円~
ジュニアスイートルーム/朝食付 67,200円~
(2名宿泊 税・サ込)一休.comより
朝食はタテル・ヨシノ
朝食の有無によって、こんなに料金が違うのか!
そう、お思いのあなた。
まぁまぁ。
落ち着いて。
朝食は、あのタテル・ヨシノです。
ミシュラン1つ星のタテル・ヨシノです。
2人分の朝食が約6千円くらいになりますが、
これは、ありありのありです。
朝食の様子は最後にご紹介します。
ルームツアー
リビング・ベッド周辺
ジュニアスイートルームです。
広さは63㎡
設えは洋室ですが、
和を意識した部分が多く見受けられます。
扉は、ほぼほぼ引き戸でした。
スイッチ類はピクトグラムで表現されているので分かりやすいです。
ベッドサイドには、コンセントが1口、USBも1口。
両サイドにあります。
左はBOSEのスピーカー。
右はタッチパネルで、様々な操作ができましたよ。
バスルーム
ポルトム全般に言えることですが、
黒を基調としたインテリアがスタイリッシュです。
アメニティは、ホテルとナチュラルアイランドのコラボ。
北海道産の厳選素材を使った、オリジナルです。
香りは北海道の森の香り。
釧路産のモミを中心に、ラベンダーなどを配合しているそうです。
一休ダイヤモンド会員特典も、
このアメニティセットでした。
タオルもふかふか。
ドライヤーは、レプロナイザー2D
他ボディタオル、コットン、綿棒、かみそり、歯ブラシ、
コーム、ヘアブラシ。
シャワーは、ハンドとレインの2タイプ
クローゼット
人が住めそうな広さのクローゼット。
タオルと同じくらいふかふかなバスローブや、
アイロン、アイロン台もあります。
館内着は、この後ご紹介する大浴場へも着て行けます。(ロビーは不可)
パジャマは着なかったので分からないのですが(館内着で寝てしまった)
スリッパが、鼻緒の付いたパイル生地のもので、
この履き心地がとても良かったです。
ミニバー
冷蔵庫のドリンクは有料です。
無料のものを動物的嗅覚で嗅ぎ分けて飲みます。
答え合わせは、伝票を見ながら…。
眺望
ポルトムインターナショナル北海道は、
空港直結なので、滑走路が良く見えます。
お部屋によって、
国内線が見える部屋と、国際線が見える部屋があるようですが、
私たちは国内線側になりました。
スカイマークのピカチュウジェットが見えました。
ポケモンゲットだぜ!
先日、アメリカ・アトランタ空港真横のホテルに宿泊し、
轟音がうるさかったという記事を書きましたが、
ポルトムインターナショナルの防音は完璧。
逆に、もう少しジェットエンジン音が聞こえた方が盛り上がるんですけど…。
というくらい静かでした。
スパ&ウェルネス
大浴場
大浴場では、温泉を楽しむことができます。
利用客が少なかったせいもあるかもしれませんが
(というか誰もいなかった)
手入れが行き届いていて、気持ちよく使える大浴場。
私はサウナーではないのですが、
たぶんあれは本格的なドライサウナなんだろうと思われるものもありましたよ。
ジム
ジムもありますが、
今回は利用しませんでした。
他、施設
ゲストサロン
宿泊者限定の、くつろぎスペースですが、
ここにも日本美術がいくつも展示されています。
古伊万里の豆皿もあります。
写真をきちんと撮って来られなかったのですが、
すべてのお部屋には、葛飾北斎の北斎漫画の原画が展示されているんです。
原画ですよ、原画。
アートガーデン
5階~8階のゲストルームで目を引く、とても美しい絹は、
日本の色を守り続ける「染司よしおか」六代当主 吉岡更紗氏の作品。
「冬と春」「夏と秋」をグラデーションで表現しているそうです。
これは息をのむ美しさなので、
宿泊された際は、ぜひ鑑賞してみてください。
エレベーター前
4階のフロントから、宿泊階へ向かうエレベーター前には、
植物から染色した絹糸が飾られています。
ガラス細工で表現されている植物が、染料の元になっているそうです。
ターミナルからホテルへ向かうエレベーターの中も、
鏡には、このような細工がされていました。
朝食 タテル・ヨシノ
前述したように、大阪でミシュラン1つ星を獲得しているタテル・ヨシノです。
今回は、ホテルの朝食としていただきますが、
普通にランチもディナーも営業されています。
一応、予約サイトを貼っておきますね。
一休.com
食べログ
銀座にお店があった時は何度か通っていたので(現在は閉店)
この朝食を食べられることが、宿泊を決めたポイントのひとつです。
ミシュランを獲るようなお店は、絶対に手を抜かないと信頼しているので、
とても楽しみにして行きました。
時間は6時~11時(LO 10:30)で、予約制ではなく、
何時に行っても良いそうです。
まずはサラダから。
ドレッシングは人参です。
クランベリーのスムージーとチーズの盛り合わせも。
ドリンクはお代わり、種類の変更が自由でした。
冷たい飲み物
・安平産トマトジュース
・余市産リンゴジュース
・オレンジジュース
・北海道牛乳
暖かい飲み物
・コーヒー
・カフェラテ
・紅茶
・煎茶
・ハーブティー
キャベツのブイヨンスープ
卵料理は4種類
・ウフ・アン・ムーレット
・スクランブルエッグ
・目玉焼き
・オムレツ(プレーン、モッツァレラチーズ入り、カニ入り)
・キャビアと新鮮イクラのエッグベネディクト(+1,210円)
写真は、モッツァレラチーズ入りのオムレツ
ピンッと張られた真っ白なテーブルクロスでいただく朝食は、
気持ち良さとともに、少しの緊張感があり、背筋が伸びるようでした。
タテル・ヨシノでいただくオムレツって、どんな感じだろう?
と、とても興味があったのですが、
オムレツはオムレツでした。笑
でも、盛り付けがいちいち美しかったり、
お皿との調和とか、塩加減とか雑味の有無とか、
やはり、一味違います。
朝食付きにして良かった。
ワインも数多く置いてありましたよ。
まとめ
今回は、新千歳空港国際線ターミナル直結のホテルに宿泊しました。
国際線直結ということもあり、
日本の美術品が多く展示されている、
まるで美術館のようなホテルでした。
フロントに飾ってある11枚の絵、
夷酋列像はレプリカとは思えないほど高精細で、
これを見るだけでも価値があると思える美術品でした。
宿泊料金は、すこし高めの設定ですが、
タテル・ヨシノの朝食をいただけたり、
美術品を鑑賞できることを思えば、決して高くない印象です。
札幌、新千歳周辺にお越しの際は、
おススメです。
一休.comを見てみよう!
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